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スミレの花と四月

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「すみれ」を見るたびに思い出すお話があります。
花留学(米国)をした際、先生にディプロマ(卒業証書のようなもの)を頂く時にして下さったお話です。

Mr.H先生は、私からするとまるで年齢的にも祖父のような米国人らしい大きな先生、・・・大胆でそして時に非常に繊細な作品を、素晴らしいキャリアと共に創られてきた方です。マジシャンのように繰り広げる様は、それはそれは羨望の的でした。時に女性よりも女性らしい、言葉では表現出来ない程の精巧な繊細さと強さ・・・。

話は沢山ありますが、花の道に進みたいなと思っていた頃に出逢い、以前一人で勉強に行った経験があります。

先生は、風貌とはうらはらに、大きな手で本当に驚くほど小さな花までも慈しみ、その心を大切にされ感動を覚えました。なにより花を愛する深さと愉しみ方、そして仕事に対する真摯な姿勢を教わり、同時に感嘆したことを昨日のことのように思い出します。

ただ先生が何かを思いつき、追求心に火がつくと!もうおじいさんなのに!すっかり授業の時間も朝から夜になっても終わらなくて、私たちも大変だったけれど。今となってはそれが楽しかったことですが。

その先生が、「一番好きな花があるといえば、それはスミレだ。」と・・・とお話は始まりました。
庭先でも畑でも、この花はいつの間にか芽を出して、いつの間にか繁殖し、可憐な花を付けている。何にも手を加えていないのに。。。けれど雑草とは違う。
人の目を楽しませながらも、その生命力にいつも励まされ、まるで尊敬している良き友人のようだとスミレについて話されていました。

このお話の前後からも、私は「人生においても、仕事においても、・・・どんなときも希望を抱き決してあきらめないことの大切さ、スミレでさえも・・・」というメッセージが込められていたと受け止めています。。
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今日から四月、「期待とか希望・・・」そんな美しい言葉の響きが聞こえてくる季節です。

でも現実はこの4月を何度も迎えていると、決してそれだけではないなあとおもうかかもしれません。それでも、新しい気持ちとそして初心をもう一度胸にと、わたし自身が一番、このスミレの花をみると思っています。
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最良のスタートのとなりますように。
by bouquets_ryoko | 2008-04-01 08:30 | Diary | Comments(0)

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by Bouquets_ryoko